今日はコハルのイチオシぬりえ本『大人の教養ぬり絵&なぞり描き【歌舞伎】』の内容を詳しくご紹介します!
コハルが塗った【桜姫】も見ていってね♪
大人の教養ぬり絵&なぞり描き【歌舞伎】 内容は?
2020年2月21日発行の歌舞伎専門ぬりえ本です。
サイズはB5。
著者は撫子凛(なでしこりん)さん。
見開きページの左に歌舞伎のあらすじや解説があり、右がぬりえページとなっています。
- 【助六】より【花川戸助六(はなかわどのすけろく)】
- 【助六】より【三浦屋揚巻(みうらやあげまき)】
- 【籠鶴瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)】より【兵庫屋八ツ橋(ひょうごややつはし)】
- 【青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)】より【弁天小僧菊之助(べんてんこぞうきくのすけ)】
- 【藤娘(ふじむすめ)】より【藤の精(ふじのせい)】
- 【女暫(おんなしばらく)】より【巴御前(ともえごぜん)】
- 【楼門五三桐(さんもんごさんのきり)】より【石川五右衛門(いしかわごえもん)】
- 【桜姫東文章(さくらひめあづまぶんしょう)】より【桜姫(さくらひめ)】(このページでご紹介しています!)
- 【檀浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)】より【阿古屋(あこや)】
- 【京鹿子娘道成寺(きょうがのこむすめどうじょうじ)】より【白拍子花子(しらびょうしはなこ)】
- 【寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)】より【曽我十郎祐成(そがのじゅうろうすけなり)・曽我五郎時致(そがのごろうときむね)】
- 【廓文章(くるわぶんしょう)】より【藤屋伊左衛門(ふじやいざえもん)・扇屋夕霧(おうぎやゆうぎり)】
- 【菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)】より【梅王丸(うめおうまる)・松王丸(まつおうまる)・桜丸(さくらまる)】
- 【三人吉三廓初買(さんにんきちさくるわのはつかい)】より【お嬢吉三(おじょうきちさ)・和尚吉三(おしょうきちさ)・お坊吉三(おぼうきちさ)】
- 【伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)】より【福岡貢(ふくおかみつぎ)】
- 【仮名手本忠臣蔵・七段目(かなでほんちゅしんぐら・ななだんめ)】より【大星由良之助(おおぼしゆらのすけ)・お軽(おかる)】
- 【鷺娘(さぎむすめ)】より【鷺の精(さぎのせい)】
- 【本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)】より【八重垣姫(やえがきひめ)】
- 【義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)】より【狐忠信(きつねただのぶ)】
- 【土蜘(つちぐも)】より【土蜘の精(つちぐものせい)】
華やかで映えるのばっかり20作品分。たっぷり塗れます。
男女比もほぼ均等。美男美女キャラ勢ぞろいです。
歌舞伎好きとしてはラインナップも大満足。
基本の演目をおさえつつ、最後のページに土蜘をチョイスってのがマニアックで好き。
巻頭にはすべてのぬりえの彩色見本がついていて、おまけとして隈取やかつらの解説ページもある親切設計です。
背景とか配色とか、見本があれば悩まなくて済むよね。
あとこの本がすごいのは、着物の柄やかつらや小道具や大道具がかなり忠実に描かれていること。
歌舞伎ってだいたいのものが様式として決まっているので、
歌舞伎が好きな人は手持ちの写真なんかを見ながらより細かくがっつり描き込めるし、
歌舞伎をよく知らない人もこの見本を参考にしつつ好きなように塗っていけば、塗り終わる頃にはその演目の世界観が自然と頭に入ってくるようになってる。
すごい。
よくできてます。
ぬりえとしても歌舞伎の入門書としても、なかなか優秀だと思います。
紙の質はしっかりしてるけど、水を使うとベコベコにはなります。
色鉛筆でべた塗りしようとすると、紙の風合いというか、ざらっと感が出てきます。
この辺は好みが分かれるかも。
この本で唯一の不満点は、製本です。
けっこう分厚い本なのに、ばたっと180度開けないの!
『のど』(綴じてある方の端っこ)の部分とかめっちゃ塗りにくいの!
もう無理やり力まかせに背表紙割っちゃいましたけどね。。
一枚一枚切り離すか本気で悩んで、かろうじて思いとどまってる状態です。
せっかく本(読み物)としても優秀なのに、ばらしたらかわいそうだもんね。。
それか一枚一枚切りはなせる仕様にして!
そんでは塗ってみた【桜姫】、ご覧ください。
【桜姫東文章(さくらひめあづまぶんしょう)】より【桜姫】
桜姫東文章は今年3月に明治座で観るはずだったのですよ。
去年から夢にまで見ていた七之助の桜姫。。
めっちゃいい席取れたから楽しみにしてたのに。。
ほんとに指折り数えて楽しみにしてたのに。。
(抑えきれない怨念)
この、ざらっとした紙の質感、伝わりますか?
お肌や背景のハスの葉とかわかりやすく出てますよね。
触った感じはつるっとしてるのに、塗ったらざらっと。
色によっても質感が強く出る色と、そうでもない色がありました。(何が違うんだろ?)
最初、背景を水彩色鉛筆(+水筆)で塗ってみたら紙がすごい勢いでうねってきたので、慌ててオール色鉛筆に切り替えました。
のどの部分(左端)、苦戦の跡が見えます。。ほんと塗りにくい。
しまったなぁ、というか難しいなぁと思うのは、
歌舞伎って白塗りなんですよね、お顔が。
あの真っ白なお顔をどう塗るか悩んで悩んで、結局は薄くオレンジやピンクを足してしまいました。血色良いな。まぁいいか。
着物のしわの部分はもっと勉強しないとだめですね。
なんかリアリティのないしわになっちゃった。反省。。
塗ってて最高に楽しいのはやっぱり顔です。
唇とか瞳のまわりとかもう(*´Д`)ハァハァしながらぬってます。
影にブルーを入れると涼しげな目もとになります。
小さなパーツだからぱっと見、そこまで目に入らないんだけど、、あるのとないのとでは瞳の強さが違う気がするよ!
さーて次は誰を塗ろうかな。
ここまで読んでくれてありがとう!
ではね☆
▼この記事に出てくるぬりえ本▼